Atelier / Showroom
みんなの室内履き
いま渡邊鞄では、3人の若者が鞄の制作を学んでいます。
今後、工房は土足になるので(お客様が入りやすいように)、自分たちに作業用の履き物を用意しようということになったのです。改装準備でドタバタしている中、有り合わせの革で、おのおのの室内履きをつくってみました。
※渡邊鞄では、普段は鞄しか制作しておりません。履き物をつくるのはわたし自身も初めてでした。
4月、制作の様子。
竹松君のモック(模型)と、パーツの革です。
完成した順番に紹介します。
まずは、今年の4月からここへやってきた大島さんの作品です。
鞄よりも先に靴をつくってしまいましたね。でも、つくっている姿が楽しそうで何よりでした。かかとを押さえるベルトがスナップボタンで取り外しできるようになっています。
履きやすそうなかっこいサボになりました。
次にわたしの室内履きです。
モカシン風につくりました。完成してからもう毎日履いているので、革が足に馴染み始めています。
鹿革を使ったものづくりを勉強している、太田さんの作品。
渡邊鞄にあるミシンでは、アッパーとソールとを外側からのステッチでしか縫い合わせられないのですが、太田さんはどうしても内側から縫いたいと考え、このような形になったそうです。
濃茶と黒のシックな色合わせです。
最後は竹松君。
渡邊鞄にきておよそ1年の竹松君は、スニーカーをつくりました。
正面からだとよく見えないのですが、サイドに「タ」「ケ」と名前が入れてあります!見るからに手が込んでいますが、見えないところも丁寧につくってあります。
ベロの、靴紐を通す穴は、ただ切り込みを入れるだけでなく
中身の緩衝剤が出ないように中で細工をしてあるそうです。
ソールまでレザーで出来ている、立派なスニーカーです。
こんな感じで毎日履いています。近所ならこのまま出かけてしまいます。
出来上がったてんでばらばらの形の作品を眺めるのは楽しいものでした。(2014/05/12)